理想の間取りを考え始めたはいいけど、
あれも欲しいこれも欲しいと希望を詰め込んだら
「とんでもなく大きな家になってしまった」
「本当に必要な部屋の種類、数がわからない」
と、悩んでいませんか?
実は、理想を詰め込むばかりで本当に求めている間取りから
遠ざかっている可能性があるからなんです。
なぜなら、必要な部屋を組み合わせるばかりで
家としての機能性を考えられていないことが原因です。
しっかりステップ踏めば失敗しない間取りがつくれるぞ!
私は、実際に30回以上間取りを書き直して、納得のいく間取りにたどり着きました。
とはいえ、100%を目指すことは非常に難しいので
少しでも理想の間取りに近づけていきましょう。
この記事では、間取りの考え方やいい間取りに近づけていくためのステップを紹介していきます。
この記事を読むと、ぼんやりと思い描いている間取りを明確化して
より良い家づくりに近づくことができます。
我が家は、毎晩あたらしい間取りを考えていました。
しっかりと手順をおさえて良い間取りを作りましょう!
間取りは十人十色、正解は自分の中にしかない
まずはじめに間違いがないようにお伝えしておくと
本当の意味での間取りの正解は、この記事を読んでくれているあなたの中にしかありません!
この記事でお手伝いしていきますし、担当営業の方も力を貸してくれると思います。
ですが、実施に家を建てる一人ひとりがどんな家に住みたいか
より良い生活が実現できるかが、一番大切なことです。
そこに関しては、ブレずに情報収集して考え抜いてください!
きっと素晴らしい間取りに出会うことができますよ!
家づくりは、間取りづくりと言い換えてもいいほど
間取りづくりは大切ですよ!
間取りの作り方 その1 土地を優先的に決める
家を建てようと考え始めると、「どんな家に住みたいか」が先行してしまいます。
ですが、家は土地がなければ建ちません。
「何を当たり前のことを…。」と、お思いでしょう。
それが最初の落とし穴になる可能性があるんです。
なぜなら、間取りは土地ありきで作っていくからです。
ハウスメーカーも土地がないことには、具体的な提案ができません。
潤沢な予算があれば別ですが、間取りに土地を合わせるとなると
土地の選択肢が急激に狭まり、住みたいエリアやコストを犠牲にするしかない
状況に陥る可能性があります。
大きく3つポイントがあるので解説していきます。
- 建築するには条件がある
- 土地の方角によっていい間取りは変わる
- 隣家の影響を受ける可能性がある
建築するには条件がある
家を建てるには、さまざまな法律を守って建築する必要があります。
例えば、ごくごく一例ですが下記の様な例があります。
建ぺい率、容積率=土地の広さに対して、「これくらいの大きさの家を建てても良いよ」というルールです。
第一種低層住居専用地域=「高さはここまでだよ、隣の家からは離して建ててね」というルールです。
ルールを守らず建築することは、もちろんできません。
加えて、土地の大きさによってそのルールが与える影響も大きく変わってくるということです。
ルールがわからない状況では、つくれる家は決まらないんだ!
土地の方角によっていい間取りは変わる
「家を建てるなら南向き」、「角地が良いよね!」など
そういった話を聞いたことがあるかもしれません。
例えば、「道路側に玄関があってその奥がリビング」といった一般的な
間取りにしたいと考えていたとします。
南向きの土地の場合、リビングが北側に位置してしまい暗い家になってします可能性があります。
もう一つ、「道路側に玄関があってその奥がリビング」の例を考えてみましょう。
角地の土地に決めたときに、リビングが道路沿いに位置してしまって
外からの視線が気になる家ができる可能性もあるんです。
土地の方角次第で間取りは大きく影響を受けてしまうので、
やっぱり土地ありきであることを忘れずに進めていきましょう。
隣家の影響を受ける可能性がある
これが最高の間取りだと思って内容を煮詰めていっても
実際にこの土地に建設しようと決めたときに、となりの家からリビング丸見え!
なんてことが起こり得るんです。
そういった、問題を回避するためにも
どういった土地で、どのような家が周辺に建っていて
どんな家を建てたいのかという部分をすり合わせていくことが
満足いく家を建てるには大切です。
我が家は、先に立つと思っていた隣家が
最終的な間取り決定のタイミングでも建築が始まらず
「どんな家が建つだろう…。」と
戦々恐々とすることになりました。
間取りの作り方 その2 必要な部屋を書き出して坪数を計算する
シンプルな方法ですが、忘れがちなのでぜひ試していただきたいのが
欲しい機能を書き出すという方法です。
とあるハウスメーカーで、スーッと方眼紙に枠を書き始めて
簡単な質問に答えていくと驚きの提案を受けました。
「どれくらいの広さが希望ですか?」
「どんな暮らしをしたいですか?」
「どんな部屋が必要ですか?」
28坪の平屋を考えてみませんか?
その手があったか…。という、間取りに出会えることもある!
目から鱗、本気で考えようと思いました。
私の答えがあいまいだったため、必要な要素を網羅できなかったこと
コストの折り合いがつかなかったことで断念しましたが
間取りづくり考え方が変わりました。
- 必要な部屋をリスト化する
- 部屋に必要な広さを考える
- 表を作って可視化する=坪数を計算する
必要な部屋をリスト化する
ぼんやりと思い描いているマイホームを分解して、
必要な部屋と機能をリスト化してみて下さい。
我が家を例に挙げていくと
1階は、玄関、なるべく広いLDK、パントリー、ファミリークローゼット、洗面、風呂
2階は、寝室、広めの洋間、洋間に隣接した2畳くらいの部屋、書斎、自由に使える空間
こんな風に、必要だと思う要素や欲しいと思う空間を書き出していきます。
部屋に必要な広さを考える
ここからは、もう少し踏み込んで考えていきます。
先ほどリスト化した部屋を一つひとつ、必要なもしくは欲しい広さを考えて下さい。
例えば、ベッドはクイーンサイズがいいので最低6畳は欲しい。
二人分の服を収納して、着替えもするのでファミリークローゼットは3畳欲しい。
といった形で考えていきましょう。
実際の生活を思い描きながら、
〇〇がしたいからこの広さが必要と考えていくと
より現実的な広さを検討することができると思います。
表を作って可視化する=坪数を計算する
これまでのステップを踏まえて、可視化することで本当に必要な要素が見えてきます。
表自体は、自分が見やすいわかりやすい内容で構いません。
手書きで構いませんのでアウトプットするることが大切です。
このレベルでも、大げさに思い描いていた内容が
意外とコンパクトに収まることがわかったりします。
このレベルでOKだ!目に見える形にすることが大切だ。
「〇〇が欲しくて」、「あとこれも欲しくて」といった打ち合わせを繰り返していくと
本当に求める間取りから遠ざかっていきます。
理想を追い求めて広いリビング、広い洗面などを追い求めていくと
動線の悪い、ただの広い家になってしまうので注意が必要です。
間取りの作り方 その3 生活動線をシミュレーションする
生活動線をシミュレーションする。
これが、いい間取りをつくる一番のポイントいえるかもしれません。
「やっぱり、回遊動線!」と考えているかもしれません。
回遊動線自体は、わたしも良いと思います。
実際に、我が家でも取り入れています。
ですが、もっと踏み込んで動線を考えてみて下さい。
〇〇動線の様なトレンドばかり考えていると失敗する可能性があります。
大きな動線だけでなく、小さな動線も考えていきましょう。
ここでは、我が家のおおまかな動線を紹介します。
前提として、すべての部屋を回遊できる作りになっています。
それだけではなく、細かい動線を意識して作っています。
ちょっとした不満も潰していくことが大切だ!
買い物して帰宅したときはシューズクローク、パントリーへ直行。
キッチンとパントリーは数歩で行き来ができる。
朝起きて、洗面所で顔を洗って、ファミリークローゼットで着替え、玄関へ。
ズボラ動線を実現しています。
実際の生活をシミュレーションしながら動線を考えて間取りを作っていきましょう。
間取りの作り方 その4 間取りは組み合わせて使う
ここまでは、間取りの考え方や抑えるべきポイントをお伝えしてきました。
ここからは、自分の中の正解に近づけていく方法をお伝えしていきます。
- 各ハウスメーカーの間取りを組み合わせる
- 可能な限り多くの間取りを検討する
- 取り入れられる要素を見つける
各ハウスメーカーの間取りを組み合わせる
自分一人で思いつくアイディアは限界があります。
可能な限り、複数のアイディアを組み合わせていくことで
より良いアイディアをにブラッシュアップしていくことが可能です。
良識の範囲内であれば、別のハウスメーカーに間取りを共有して
組み合わせてより良い間取りを提案してもらうことは問題ありません。
どんどん、各ハウスメーカーの提案のいいところを組み合わせて
良い間取りを作っていきましょう。
我が家は、間取りは担当営業の作品と捉えていたので
ゼロベースでの提案を求めていたので遠回りしてしまいました。
可能な限り多くの間取りを検討する
インプットより優れたアウトプットは出てないので
可能な限り多くの間取りを検討することをオススメします。
ただ、たくさんの間取りを検討することは時間的にも体力的にも
厳しいのでご自身にあったバランスを見極めて下さい。
我が家は、毎週土日を費やして
展示場をめぐって、各社の提案を朝から晩まで受ける
足で稼ぐスタイルを貫き通しました。
そのため、毎週疲れ果てる羽目に。
毎週末、ハウスメーカー選び、土地選びしかしていませんでした。
デメリットもありますが、資料請求などのサービスを検討することも
方法としてはアリだと思います。
「怪しいな…。」と思っていましたが振り返ってみると
情報を増やすという意味では良い戦略だと思っています。
間取りの作り方 その5 何回でも書き直す
間取りは、家づくりのベースになる部分です。
納得いくまで、何度も書き直してください。
ここで妥協してはいけません!
何度も何度も書き直してください。
「これいいじゃないですか!」
「いい間取りができましたね!」
と、周囲や営業の方は言ってくれると思います。
ただ、家を建てるのは自分自身なので
モヤモヤしている部分があるのであれば
そのモヤが晴れるまで、何度でも間取りは書き直してください。
設計の方のチェックを受けたらNGポイントが出てきたり、
構造上の無理が生じたりと変更せざるを得ないポイントが
後々でてきたりします。
要するに、妥協しないといけない場面も出てくるんです。
前提条件で妥協した間取りで進めて、
後から諦めないといけない部分が出てくると
引き返せない後悔ポイントになる可能性があります。
そうならないためにも、可能な限り多くの間取りを見て、描いて、比較してください。
インプットとアウトプットを繰り返して最高の間取りを作りましょう。
理想の間取りの作り方 まとめ
理想の間取りの作り方をまとめていきましょう!
- 間取りは十人十色、正解は自分の中にしかない
- 土地を優先的に決める
- 必要な部屋を書き出して坪数を計算する
- 生活動線をシミュレーションする
- 間取りは組み合わせて使う
- 何回でも書き直す
間取りは、十人十色。
実際に、家を建てるあなたが求める答えはあなたの中にしかないので
妥協せず考え抜いて進めていきましょう。
そのためには、土地を優先的に決めて下さい。
土地の方角、条件と形状、広さで作れる間取りは変わります。
土地の検討を優先的に進めてその土地にあった間取りを考えましょう。
必要な部屋を書き出すことで、本当に欲している広さや機能を明確にすることができます。
曖昧なまま間取りを作っていくと無駄に広くて使いづらい家ができてしまいます。
視覚的に必要な内容を精査しましょう。
間取りは、組み合わせて使いましょう。
可能な限り、情報や実際の間取りを組み合わせて
より良い間取りを作りましょう。
自分のアイディアと他者のアイディアを掛け合わせて
効率的により良い間取りをつくることを考えてみてください。
新しいアイディアやより良い間取りに出会うことができますよ。
何回でも書き直して、納得いく間取りにたどり着きましょう。
1回より、10回、20回と繰り返すことでブラッシュアップすることが可能です。
納得いくまでリライトしましょう。
営業の方は、絶対に寄り添ってくれます。
寄り添ってくれない営業は本気で考えてくれていない、と思っていいです。
ほとんどの方にとって、一生に一度のマイホームです。
妥協しないで検討していきましょう。
いい家建てようぜ!
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